【高校受験】作文が書けても小論文は書けない

f:id:studiumwest:20180119144320j:plain

都立高校の推薦入試では、ほとんどの学校で作文や小論文を試験として課しています。その内30%の都立高校では、小論文を試験内容として取り入れています。

 

作文については小学生の頃からたびたび書いている生徒も多く何となく書き方を知っている生徒が多いのですが、小論文となると「いったい作文と何が違うのか」「どんな風に書けば良いのか」を知らない…というか、そもそも習ったこともありませんという生徒がかなりいます。

 

作文というのは与えられたテーマに対して、「…は良いと思います」とか「…だと思いました」と自分の意見や感想を、形式的な書き方や言葉の表現に気を付けて書けばいいのです。読み手が共感しようがしなかろうが、思ったことを書けばいいわけです。

 

一方、小論文はそれとは違います。小論文を書くには大きく4つの力が必要です。

1. 読解力

2. 発想力

3. 論理的思考力

4. 表現力

 

小論文ではテーマとして「課題文」や「資料(表やグラフなど)」が与えられることがあります。まずはそれらを正確に読み取ることが必要です。自分がよく知っているテーマだったりすると、思い込みで内容をとらえてしまい、論点がずれてしまうことがあります。そうならないように、まずは冷静に「課題文」や「資料」を読みといて、何を小論文のテーマとすれべきなのかをとらえていきましょう。

 

次にするべきことは、テーマに対して「賛成」「反対」の立場を決めるということです。そこで必要になってくるのが、発想力。与えられたテーマと、自分が今までに見聞きしてきたことを関連づけて、賛成と反対のどちらに自分の立場を置くかを決めます。この段階での引き出しがどれくらい多いかが、説得力のある小論文を書けるかどうかの鍵になります。

 

小論文を書く上で気をつけるべきポイントは、「私は…という意見に賛成(反対)である」と意見を述べたあとに、必ず「なぜなら…だから」と主張の根拠を示すことです。さらにここで忘れてはいけないのが、自分勝手な思い込みや決めつけではなく、客観的に見て筋の通る話でなければならないということです。受験生にとってはこれが難しい。書いた本人はしごく真面目に書いていても、読んでいる側からすると矛盾だらけなこともよくあります。読み手を納得させるためには「たとえば…」と具体例を用いることも有効です。主張、根拠、具体例などを使って論理的に話を組み立てる練習には時間がかかりますが、地道に練習していくしかありません。

 

最後に、自分が考えたことを、相手に誤解なく伝えられるよう、言葉にする練習も忘れてはいけません。よくあるテーマだとしても、実際に文章を書いてみると、思うようにペンが進まないこともあります。まずは書いてみること。そしてそれを誰かに読んでもらい、意味が分からないところなどを指摘してもらいましょう。そのあとに文章を書き直して、もう一度読んでもらい、指摘してもらうということを繰り返します。

 

こうしたトレーニングを行うことで、単なる作文ではなく、小論文を書くためのスキルが身についていくのです。