【中学受験】漢字はたくさん書いても覚えない

漢字は子供たちが学習する際、どうしても「覚える」という要素が強く、僕自身、教えていて苦労するところでもあります。

 

塾で子供たちの様子を見ていると、一番多くの生徒がやっているのが、「ひたすらノートに何度も書く」という勉強の仕方です。もちろん「書く」ということにも、それなりの効果はあります。しかし、こと「漢字を身につける」といった意味では、単純に回数をこなすだけでは意味がないと僕は考えています。

 

では、どうやって漢字を覚えさせるか。

それには3つのポイントがあります。

①読んで意味を理解させる

②パーツにわけて形を覚えさせる

③様々な用例に触れさせ、繰り返し練習させる

 

例えば僕が自分の娘に「空」という漢字の読み方を教えるとしたら…

 

僕:この漢字、「そら」って読むんだよ。ほら、上見て。ずーっと上の方にあるあの「そら」のことだよ。

それから「くう」っていう読み方もあるんだー。「くう」ってどんな時に使う読み方か分かる?

娘:わかる!オレンジとかりんごのジュースでしょ!

僕:それ、ジュースの「クー」でしょ?(笑) 残念!飲み物のクーはカタカナか英語で書きまーす。正解は、「くうき(空気)」の「くう」でした。空気ってどこにある?

娘:(目の前をさして)ここ!

僕:えっ?どこ?つかんで見せて!

娘:空気はつかめないんだよー、パパ知らないのー?

僕:そう、つかめないんだよね。(近くにあるビニール袋をとって)じゃあこの中には何がある?

娘:なんにもない。

僕:空気は?

娘:ある!

僕:空気はあるけど、つかめるものはないもないことを、「からっぽ」っていうでしょ?「空」には「から」っていう読み方もあるんだよ。…じゃあ「空きかん」って何て読むと思う?

娘:「そらきかん」?「くうきかん」?

僕:残念!(笑) 正解は「あきかん」!「空」には「あ(く・き)」っていう読み方もあるんだ。

 

どうでしょう?なかなかの労力がかかりますよね。

でもあえてこういうやりとりをすることで漢字そのものの意味を理解させられるのはもちろん、未知のものに対してあれやこれやと思考していく力も養われていきます。

さらには様々な用例に触れさせることで、語彙力を高めることにもつながり、ひいては読解力の向上にも役立ちます。

 

単なる暗記物としてではなく、広い意味での国語力アップにつながる漢字の学習を心がけていきたいですね。