【高校受験】作文が書けても小論文は書けない

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都立高校の推薦入試では、ほとんどの学校で作文や小論文を試験として課しています。その内30%の都立高校では、小論文を試験内容として取り入れています。

 

作文については小学生の頃からたびたび書いている生徒も多く何となく書き方を知っている生徒が多いのですが、小論文となると「いったい作文と何が違うのか」「どんな風に書けば良いのか」を知らない…というか、そもそも習ったこともありませんという生徒がかなりいます。

 

作文というのは与えられたテーマに対して、「…は良いと思います」とか「…だと思いました」と自分の意見や感想を、形式的な書き方や言葉の表現に気を付けて書けばいいのです。読み手が共感しようがしなかろうが、思ったことを書けばいいわけです。

 

一方、小論文はそれとは違います。小論文を書くには大きく4つの力が必要です。

1. 読解力

2. 発想力

3. 論理的思考力

4. 表現力

 

小論文ではテーマとして「課題文」や「資料(表やグラフなど)」が与えられることがあります。まずはそれらを正確に読み取ることが必要です。自分がよく知っているテーマだったりすると、思い込みで内容をとらえてしまい、論点がずれてしまうことがあります。そうならないように、まずは冷静に「課題文」や「資料」を読みといて、何を小論文のテーマとすれべきなのかをとらえていきましょう。

 

次にするべきことは、テーマに対して「賛成」「反対」の立場を決めるということです。そこで必要になってくるのが、発想力。与えられたテーマと、自分が今までに見聞きしてきたことを関連づけて、賛成と反対のどちらに自分の立場を置くかを決めます。この段階での引き出しがどれくらい多いかが、説得力のある小論文を書けるかどうかの鍵になります。

 

小論文を書く上で気をつけるべきポイントは、「私は…という意見に賛成(反対)である」と意見を述べたあとに、必ず「なぜなら…だから」と主張の根拠を示すことです。さらにここで忘れてはいけないのが、自分勝手な思い込みや決めつけではなく、客観的に見て筋の通る話でなければならないということです。受験生にとってはこれが難しい。書いた本人はしごく真面目に書いていても、読んでいる側からすると矛盾だらけなこともよくあります。読み手を納得させるためには「たとえば…」と具体例を用いることも有効です。主張、根拠、具体例などを使って論理的に話を組み立てる練習には時間がかかりますが、地道に練習していくしかありません。

 

最後に、自分が考えたことを、相手に誤解なく伝えられるよう、言葉にする練習も忘れてはいけません。よくあるテーマだとしても、実際に文章を書いてみると、思うようにペンが進まないこともあります。まずは書いてみること。そしてそれを誰かに読んでもらい、意味が分からないところなどを指摘してもらいましょう。そのあとに文章を書き直して、もう一度読んでもらい、指摘してもらうということを繰り返します。

 

こうしたトレーニングを行うことで、単なる作文ではなく、小論文を書くためのスキルが身についていくのです。

【中学受験】衆議院解散は2018年度入試に出るか

中学入試問題は概ね入試の半年間くらい前までに作られるそうです。問題で時事ネタが出されることがありますが、入試までの残りの期間を考えると、今度行われる「衆議院解散」も、ひょっとすると入試で出題される可能性があります。

 

…とはいっても「安倍首相の政治がどうだ」とか「小池都知事が代表を務める新党をどう思うか」なんていう問題がでることはきっとありません。出題されるとしたら、今回の衆議院解散に関連づけて「選挙制度」「議員定数」「国会の仕事」「衆議院の優越」など、テキストに出てくる基本的な内容について聞かれる問題がメインになると思っています。

 

選挙制度

小選挙区制と比例代表制の違いは?

②議員定数

今回の衆議院議員選挙から議員定数が少なくなります。小選挙区制で選ばれるのは何人?比例代表制で選ばれるのは何人?

③国会の仕事

そもそも国会ってどんな仕事をしている?

衆議院の優越

衆議院に優越権が認められているのはどんなこと?

 

ひとまず「選挙」や「国会」について、以上のようなところをおさらいしておいた方が良さそうです。

 

つい先日、授業で明治時代に起こった自由民権運動の復習をしていたとき、「この頃は立憲○○党っていうのがいくつもあったけど、そういえば、今ある政党で立憲○○党っていうのはないんだね」なんていう話をしていました。そしたら「立憲民主党」なんていう政党ができました。

 

時事問題というのは単に流行りの言葉や最近の出来事を覚えておくだけでなく、これまで勉強してきたことと結びつけて考えておいた方がいいですね。

【高校受験】「内申点が足りないから受からない」はウソ

「都立〇〇高校に行きたい!でも内申点が足りないから、あきらめるしかないか…」というのは、僕が進路面談を担当するときに、生徒や保護者の方からよくいただくご相談です。

 

都立高校の一般入試では9教科の内申点300点分と、5教科のテスト点700点分を合わせた、1000点満点で評価されます。

 

市販されている受験情報誌には、内申点や偏差値、入試本番の点数など、合格の目安となる数値が書かれているため、生徒や保護者の方がそうしたデータを鵜呑みにしてしまうケースが多くあります。

 

仮に、内申点が一般的な合格の目安よりも5低かったら、本当に志望する都立高校には合格できないのでしょうか?

 

具体的な例で考えてみたいと思います。

 

近年、多摩地区で人気を集めている都立高校に武蔵野北高校という学校があります。この学校の合計の目安は1000点満点中810点で、内申点の目安は53(換算内申)とされています。あなたの換算内申が53あるとして、内申点は300点に換算されますので、入試においては245点分に相当します。…ということは810点から245点を引いた残りの565点をテスト点でとれば合格ラインに届くことができるという計算になります。これを本番のテストの点数に置き換えると、各教科100満点のテストで平均80点以上とればいいわけです。

 

では、この学校を、内申点が基準よりも5低い生徒が受験したらどうなるか。内申点が48(換算内申)だとして、これを300点満点に換算すると221点。点数全体での目安は同じものとして考えるとテスト点で589点とらなければなりません。

内申が基準よりも低い分、テスト当日はがんばらなければならないのは、仕方ないですよね…

これはテストの点数に置き換えると、各教科100点満点のテストで先ほどよりも5点高く、平均85点以上とればよいということになります。

 

「その5点をあげるのが難しいんじゃないの?」と思う人もいるかも知れません。

…が、私はさほど無理な話ではないと思います。

 

武蔵野北高校の場合、他の都立高校と同じ共通問題を使って入試を行います。つまり、中学校で学ぶ基本的な内容がベースになっている問題が出題されるわけです。さらに、都立高校の共通問題は、1問あたりの配点が4~5点が基本です。…ということは、各教科で他の人が80点くらいとればよいところを、人よりあと1問多く正解できれば、十分に合格ラインを狙えますよね?あと1問がんばるだけなら、なんだかやれそうな気がしませんか?

 

もちろん内申点をしっかりとっておければ、入試本番で貯金ができていることになるので、学校の成績もしっかりとっておいた方がいいのは言うまでもありません。

 

一方で、テストにおける得点力は入試前日まで伸ばすことができます。だから、内申点が足りないからといって、安易に行きたい学校をあきらめないでほしいと思うんです。

【中学受験】漢字はたくさん書いても覚えない

漢字は子供たちが学習する際、どうしても「覚える」という要素が強く、僕自身、教えていて苦労するところでもあります。

 

塾で子供たちの様子を見ていると、一番多くの生徒がやっているのが、「ひたすらノートに何度も書く」という勉強の仕方です。もちろん「書く」ということにも、それなりの効果はあります。しかし、こと「漢字を身につける」といった意味では、単純に回数をこなすだけでは意味がないと僕は考えています。

 

では、どうやって漢字を覚えさせるか。

それには3つのポイントがあります。

①読んで意味を理解させる

②パーツにわけて形を覚えさせる

③様々な用例に触れさせ、繰り返し練習させる

 

例えば僕が自分の娘に「空」という漢字の読み方を教えるとしたら…

 

僕:この漢字、「そら」って読むんだよ。ほら、上見て。ずーっと上の方にあるあの「そら」のことだよ。

それから「くう」っていう読み方もあるんだー。「くう」ってどんな時に使う読み方か分かる?

娘:わかる!オレンジとかりんごのジュースでしょ!

僕:それ、ジュースの「クー」でしょ?(笑) 残念!飲み物のクーはカタカナか英語で書きまーす。正解は、「くうき(空気)」の「くう」でした。空気ってどこにある?

娘:(目の前をさして)ここ!

僕:えっ?どこ?つかんで見せて!

娘:空気はつかめないんだよー、パパ知らないのー?

僕:そう、つかめないんだよね。(近くにあるビニール袋をとって)じゃあこの中には何がある?

娘:なんにもない。

僕:空気は?

娘:ある!

僕:空気はあるけど、つかめるものはないもないことを、「からっぽ」っていうでしょ?「空」には「から」っていう読み方もあるんだよ。…じゃあ「空きかん」って何て読むと思う?

娘:「そらきかん」?「くうきかん」?

僕:残念!(笑) 正解は「あきかん」!「空」には「あ(く・き)」っていう読み方もあるんだ。

 

どうでしょう?なかなかの労力がかかりますよね。

でもあえてこういうやりとりをすることで漢字そのものの意味を理解させられるのはもちろん、未知のものに対してあれやこれやと思考していく力も養われていきます。

さらには様々な用例に触れさせることで、語彙力を高めることにもつながり、ひいては読解力の向上にも役立ちます。

 

単なる暗記物としてではなく、広い意味での国語力アップにつながる漢字の学習を心がけていきたいですね。

【高校受験】一文一動詞の原則

英語の動詞には大きくわけて「be動詞」と「一般動詞」の2つがありますよね?

英語が苦手な生徒でも、この2つを知らない生徒はほとんどいません。

だけど、実際に英文を書かせようとすると、

I am play soccer.

とか

Are you play soccer?

といった文を平気で書いてしまう生徒がたくさんいます。

 

この場合、「be動詞」と「一般動詞」の使い方が分かってないということですね。

中1の1学期くらいなら「そう、そう、ここがややっこしいんだよね」なんて笑っていられますが、意外と中3になってもこのあたりが雑になってしまう生徒が多くいて、だんだん笑顔がひきつった感じになってくるわけです(笑)

 

ここでポイントになるのが「一文一動詞の原則」。

簡単にいうと…

①英文には必ず動詞を入れる

②1つの文に入れる動詞は1つだけ(活用するのも忘れずに!)

③接続詞などがあれば2つ以上になることもある

…ということです。

 

このルールを理解する上での最初のステップは

I am play soccer.や

Are you play soccer?のように

be動詞と一般動詞を一緒に使ってしまわないようにすること。

 

そうはいっても現在進行形などのように

I am playing soccer.

とbe動詞のamと、一般動詞のplayingを一緒に使う文もありますよね?

 

ここが大事なところなんですが、この場合のplayingは動詞ではなく、動詞の意味を持った分詞という役割をしているんです。

分詞であって動詞ではない、だからamとplayingを一緒に使ってもいい!ということなんですね。

 

こんな風にbe動詞と一般動詞を一緒に使う時には、一般動詞を分詞に変えるという約束があって、そのパターンは2つあります。

①be動詞+一般動詞のing形=進行形(~している)

②be動詞+一般動詞の過去分詞=受け身形(~される)

ちなみに~ingという形は、正しくは現在分詞といって、これも分詞なんです。

 

これをしっかり理解すると

I playing soccer.

のような進行形でのbe動詞の抜けもなくなります。

 

今回お話したことは、僕が担当するクラスでは、必ず1度は説明する内容です。それだけみんなが混乱するのが、動詞の使い方なんです。


【中学受験】正しく音読させる

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僕は授業中、意識的に生徒に音読させます。
思考力を高めるには音読が不可欠だと考えているからです。

近年の入試問題には「思考力」や「表現力」をみる内容が多く出題されています。
そのため資料の読み取りや、記述問題対策など、入試トレンドに即した講座がたくさん開かれています。
僕が勤務するスタジアムウエストでも作文や小論文の授業があり、受講している生徒はみんな一緒懸命勉強しています。

…が、
そうした勉強をするにしても、
音読をすることはとても大切だと思うのです。

なぜか?

それには3つの理由があります。
①音読をすることで言葉を認識できる
②音読をすることで言葉を理解できる
③音読をすることで言葉を吸収できる

人間は言葉によって思考し、言葉によって表現します。
つまり言葉を知らないと、思考も記述もできないわけです。

音読というのは…
①目で見て言葉を把握する

②言葉のかたまりやイントネーションを確かめる

③言葉を声に出して読む

④言葉の意味を考え、理解する
…というプロセスを繰り返し行います。

これらのプロセスを繰り返していくうちに、
言葉が吸収されていき、
子供たち自身の語いとして定着していきます。

子供たちに音読をさせるときに僕が気をつけていることは、お手本を示すということです。
特に読み方が分からない言葉や初めて目にする言葉は、はじめに読み方や意味をしっかり教えてあげないと間違った語いを身につけてしまう可能性があります。

ある程度の年齢になってくると口も達者になってくるので放っておいても音読くらいできるだろう…というのは結構よくある誤解です。

子供たちが何かを学ぶときには、やはりまわりにいる大人の関わりが大切だと思います。

【高校受験】英作文は主語と動詞が肝心

高校入試の英語では英作文問題が出題されることが多くあります。一口に英作文と言っても出題形式は様々。

なかでも
・和文英訳問題
・語句整除問題
・条件付英作文
・自由英作文
などがオーソドックスな出題形式です。

どんなスタイルの問題であっても、
肝心なのは主語と動詞をビシッと決めること。
これに尽きると言っても過言ではありません。

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