読書嫌いでも読解力は鍛えられる

僕は塾で国語を教えていますが、子どもの頃は決して本が好きな子どもではありませんでした。謙遜ではなく本当に(笑) だから、個別面談の時などに保護者の方から「うちの子、全然読書をしなくて…」なんていう話を伺うと、自分のことを言われているような気がして、何とも言えない気持ちになることがあります。

 

もちろん読書はしないよりする方がいい。でも仮に読書が苦手な子でも、読解力を高める方法はあります。

 

それはテレビ番組や映画を観ること。

 

読解力は大きく3つの要素に分けられます。

①語彙力・表現力

②想像力・理解力

③論理的思考力

これらの力を持っている子は、結果的に読解力も高い。…と同時に、これらの力を身につける方法は、必ずしも読書だけではないと感じています。

 

僕が特にオススメしているのは、ストーリー性の強いドラマやアニメを観ることです。これらの映像素材では…

①登場人物のセリフや表情、動作などから「語彙」や「表現」を学べます。

②劇中のシーンを擬似的に体験することとなり、実際には経験したことがないことでも、自分の中に「実感」のように落とし込むことができます。

③ストーリーが展開していくにつれて、なぜそのようにお話が進んでいくのかを論理的に(はじめは感覚的かも知れませんが)捉えられるようになります。

 

国語でつまずく子の多くは「そういう言葉を聞いたことがない」とか「そういう体験をしたことがない」という子どもたちのように感じます。だから、多くの言葉に触れさせたり、擬似的に様々な経験値が得られる映像を使った学びは、非常に効率がよいと思います。

 

そうはいってもやはり目で字を追う練習も大切です。そこで私がオススメしているのは、映画などのノベライズ本を読むことです。一度映像で見たことのあるお話であれば、字を読みながら「あっ、これはあの場面のことだな」と具体的にイメージしながら読み進めることができます。そうすることで「イメージ」と「言葉」が結び付いて、語彙力の強化にもつながります。

 

これはどのタイミングからでも始められる方法ですので、興味のある方はぜひ試してみていただきたいと思います。

宿題は何のためにやるの?

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先日、とある小学生のクラスの授業で「宿題ってなんのためにやるの?」という質問を投げかけてみました。…というのも、前の週に出した宿題を、3分の1くらいの子たちが雑にやってきたんです。基本的に言われたことはちゃんとやる子たちなので、明らかに手を抜いてるな…と。冬期講習最終日のテストで点数が伸びた子が多かったので、きっと安心しきっちゃった…ということもあったのでしょうね。気持ちは分かる。。。

 

ところが!僕は「できる子」にほど厳しいのです(笑)

 

で、先ほどの質問に対する子どもたちの反応は…

「習ったことを忘れないように~」

「授業だけだと練習が足りないから~」

極めつけは

「宿題をやるのは勉強の基本だから~」

…そこまで言うなら、ちゃんとやりなさいよ!(笑)

全部正解です。

 

ぼくは改めて、3つのことを子どもたちに伝えました。

 

宿題をやる目的は3つありまーす。

①習ったことが分かっているか、身に付いているかの『確認』

→間違えてもいいから、まずは自力で問題に取り組むことが大切。おうちの人を頼ってばかりじゃ、だめだよ?

 

②分かっていなかったこと、身に付いていなかったことの『復習』

→分からなかった問題や間違えてしまった問題は、ノートやテキストを見ながら、もう一度考えてみようね。正しいやり方を思い出せるかも知れないよ?  それでも分からなかったら、先生のところに聞きにおいで。もう一度おさらいをしよう。

 

③確認や復習をしっかりできるようにするための『練習』

→正しい勉強をするのにも練習が必要なんだ。今はまだ練習。入試がフルマラソンだとしたら、5キロマラソンや10キロマラソンに挑戦している段階。まずは基本的なことをしっかりやれるようにしようね!

 

2月から塾では一足早く新学年に上がる子たちです。授業時間や勉強量が増えて、内容もどんどん難しくなります。

宿題をやることは、もちろんそれ自体もとても大切ですが、それ以上に日々の学びを前に進めていく力を養うことも、ぼくらがかれらに宿題を出す重要な目的なのです。

「3大接続詞」で英文の内容を理解する

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高校入試における英語の長文読解は、以前に比べて語数が増えてより長文化してきています。もちろん英語を読むための体力をつけていくことは大切ですが、それ以外に身につけるべきポイントをお伝えしたいと思います。

 

ずばり「接続詞」です。接続詞はディスコースマーカーとも呼ばれていて英文の論理的な流れを理解するのに欠かせないものの一つです。

 

その中で特に大切なのは、

①so(だから)

②because(なぜなら)

③but(しかし)

の3つです。

 

内容把握問題で最もよく出題されるのが「~はなぜですか」と理由を聞かれる問題。そこで重要なのがsoとbecauseです。これかの接続詞はそれぞれ、

  理由 〈so〉 結果

  結果 〈because〉 理由

という形になっていて、もしも「結果」部分に下線が引かれていて、「~はなぜですか」と聞かれたら、近くにあるsoやbecauseを手がかりにして、正解となる箇所にたどり着くことができます。

 

また、書き手(話し手)の意見・主張を読み取るときに重要な手がかりになるのが、butです。実はbutはとても強い意味をもった接続詞なのです。英文を読むときには「…but~(…だ、しかし~)」の~の部分に書き手(話し手)の強い気持ちが込められているということを意識すると良いと思います。

 … ≪but≫ 書き手の強い主張

ということです。

 

ディスコースマーカーには接続詞以外にも副詞や前置詞句なども含まれますが、高校入試においては、一部の難関校の入試を除いて、あまり多くを覚える必要はありません。

 

入試のように限られた時間の中で英文を読まなければいけないときには、英文の中にあるヒントを参考にして、効率よく読み解いていくことを心がけたいものですね。

いよいよ入試本番!僕がしている3つの声かけ

ここまで頑張って勉強してきた生徒の中には、本番で力を出しきれるか、志望校に合格できるのかと不安になっている子もいます。そんな子に僕がしている3つの声かけがあります。

①合格(入学)したら何する?楽しみだね。あと少しだね。
②テキスト(ノート)見せて。たくさん勉強したね。これだけやったんだから、大丈夫。
③あとは落ち着いて、自分が出せる力を出しきっておいで。はい、深呼吸。

入試直前の授業の最後、僕はこんな声かけをしたあとに、必ず握手をします。特に根拠はないんですが、昔から1握手10点と言われていて、だめ押しの10点ということで、握手をしているわけです。

1月10日は、埼玉県内の私立中学の入試解禁日です。僕が担当している小6生徒たちの多くが、ここから入試をスタートさせます。

続けて1月13日・14日は大学入試センター試験の実施日。僕は国公立志望の生徒は教えていませんが、センター利用など、合格可能性の幅を広げてくれる大事な試験。

1月22日~は東京都内の高校の推薦入試が始まります。私立志望の生徒は単願で受験するので、本当に大事な試験。都立志望の生徒はかなりの高倍率の中で小論文や集団討論の試験を受けることになります。

どの生徒も期待と緊張の中で、ほんとに頑張っています。縁あってそうした子どもたちと同じ時を過ごしている訳ですから、全力でサポートしていきたいと思います。
合格まであと少し。春が来るまであと少し。

【高校受験】自己PRカードはストーリーが大事。

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都立高校の推薦入試では、出願時に自己PRカードを提出します。この自己PRカードは点数化されるわけではないのですが、面接時に面接官はこれを見ながら面接をします。そのため、ここでどのような内容を書くかということがとても大切になります。

 

自己PRカードに書く項目は次の3つです。

①志望校理由

②中学校生活の中で得たこと

③高校卒業後の進路

 

子どもたちはつい合格がゴールのように考えてしまいがちですが、そうではありません。長い人生の中において、高校生活はほんの一部にすぎません。推薦入試を突破する生徒の条件として、まずはその認識をきちんと持っているかということがあります。

 

その上で、自己PRカードは、将来の夢や人生の目標から逆算して書くことが求められます。

①将来の夢はなにか

②そのためにはどのような道に進む必要があるのか?(=高校卒業後の進路)

③その道(②)へいくために、志望する高校がどのようなステップになるのか(=志望理由)

④自分の夢を実現するために、中学時代にどんなことに挑戦したのか、そこからどんなことを学んだのか(中学校生活の中で得たこと)

 

こんな風に一本筋を通すだけで、面接のために台本を丸暗記するような必要はなくなりますし、本番でも自分の言葉で落ち着いて話せると思います。

自己PRシートを書く前には、一度自分自身を見つめて、自分の言いたいことをしっかりとストーリーとしてまとめられると良いですね。

【中学受験】説明文はツッコミを入れながら読む

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国語の読解問題で「物語文は得意だけど説明文は苦手」という生徒がいます。そういう生徒に実際に文章を読ませて問題を解かせてみると、そもそも何を答えたらいいのか分からないようで、てんでトンチンカンな答えを書いてしまうことが多いのです。

 

そこで僕が心がけているのは「細かくツッコミを入れながら読ませる」ということ。

 

お笑い芸人ではありませんので、「何でやねん(バシッ)」なんてことをやるわけではありません。

 

話題を見つけさせたいときは…

「このお話は何について書かれてる?」

「それについてどんなことが書かれてる?」

 

具体例や根拠を確認させたいときは…

「このお話を書いた人はどんなことをした?」

「なんで?」

「それでどうしたの?」

 

筆者の主張を確認させたいときは…

「結局どんなことが言いたかったのかな?」

 

こんな風に問いかけながら読ませていくと、読んだり考えたりしているのは生徒自身なので、結果的に安定した読解力が身についていきます。

 

やりがちだけど一番やっちゃいけないのは、「ここにこう書いてあるでしょ?」「ここに線引いて」「こう書けばいいのよ」と、周りの大人が「指示」してしまうこと。

 

生徒たちの宿題を見ていると、このあたりも大体分かります。パッと見、「宿題の出来」はいいんですが、残念ながら、せっかく宿題をやっても力になっていないことがあるのです。

 

大切なのは子供たち自身の「考える力」を伸ばしてあげること。目先のテクニックや得点だけではない「学び」を促すような働きかけをしていきたいですね。

【高校受験】2月10日は大切に使う

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中学3年生の高校受験生は、そろそろ通っている中学校で、具体的な受験校を決めるための面談がある頃かと思います。

 

そこで…2月10日と聞いてピンとくる方がどのくらいいるでしょうか?この日は東京都内の私立高校の一般入試の解禁日です。

 

私立高校の受験には大きく2つの目的があると思います。

①受験する学校が第一志望校である場合

②併願校(第二志望校、第三志望校…など)として受験する場合

 

推薦入試を除いて考えると、都立高校の場合には基本的に1校しか受けられませんが、私立高校の場合には2月10日以降、15日くらいまではたくさんの試験が行われます。特に2月10日は最も多くの試験が行われる日です。

 

僕が生徒たちにアドバイスするときによく言うのが「2月10日は安易に滑り止めに使わない」ということ。まぁ、これは100%ではないのですが、結構な頻度で口にします。

 

中学受験はどこにも受からなくても中学生にはなれます。しかし高校受験の場合、最悪、高校生になりたいのになれない可能性があるわけです。そこで安全をきすためにいわゆる「滑り止め校」をうけるわけですが、2月10日にそこよりも少しでも行きたい学校の試験があるのであれば、そっちを優先すべきというのが僕の考えです。

 

学校の先生によっては第一志望校と押さえになる学校の2校だけを勧めてくる先生もいるようです。「第一志望校は都立○○高校、抑えは私立○○高校がいいと思います。私立の入試は2月10日ですので」と安易に受験日程を決めてしまう。そういう100か10かではなく、その間をとるような、良さそうな学校があるのなら、3校、4校と受験してみるのもありだと思います。だってせっかく一生懸命勉強してきたんですから、どんな結果にせよ、やってきた分の力は出しきったぞ!という状態で受験を終えたいですよね。だから僕の場合、押さえの学校の受験には2月11日以降に日程を組んでいる学校をおすすめすることも多いのです。

 

日程別の偏差値表のようなものが、各社から出されていると思います。受験校を決めるときには是非、いろいろな学校を視野に入れて考えてみてほしいと思います。

 

当然、志望校の高い学校が2月11日や12日に入試を行う場合もあると思います。その場合には10日を押さえに使う必要があるかも知れません。悩むことがあれば、塾の先生などに相談してみると良いですね。